今回は五十肩について書いていきます!

五十肩と言われると50代だけがなるものかと思われている方も多いかも知れませんが、そんなことはありません!

五十肩というのは原因のはっきりしない肩の痛み。『肩関節周囲炎』と呼ばれるものの中で中高年の方が五十肩と診断されています。お医者さんでもよくわからない肩の痛みに対して五十肩と名前がつけられたという感じですね・・・

肩関節は上腕骨と肩甲骨と鎖骨からなっていて、この骨を支えるために靭帯や筋肉が周りを補強している状態です。

肩関節の可動域(動く範囲)は通常180度と言われていますが、その内訳は上腕が120度、肩甲骨が60度というような動きになっています。なので、肩甲骨がうまく動いてないと肩は120度までしか挙げられません。ですが、それを無理に動かしたりすることによって関節や筋に炎症が起こり、肩の痛みとして表れてきます。

ここまでは五十肩の名前の由来と肩に痛みが出る原因を軽く書きましたが、ここからは表題にもある通り、本当にそれって五十肩なの?ってところを書いていきます。

まず始めに、五十肩は両肩同時に起こることは非常にまれです。なので、どっちの肩も痛いという方は五十肩ではない可能性が高いです。また、痛かった期間が2週間程度でおさまってからまた痛み出した場合も五十肩である可能性は低いです。

五十肩は急性期(痛みのある時期)と拘縮期(痛みが和らいでくる)と緩解期(痛みがなくなる)の3期に分かれ、緩解期まで1年以上かかるケースも多くあります。また拘縮期に適切な運動やストレッチをせずにいると、その後肩の可動域が制限されてしまいます。

この様に本来の五十肩であれば少なくとも完治まで1年ほどかかるので、1,2週間で完全に痛みがなくなってしまうようなものは五十肩ではない可能性が高いです。

また、五十肩の特徴としては寝ているときに痛みで目が覚めてしまう(夜間痛)というものがあります。寝返りをうった際や、仰向けで寝ていて肩が下がったときなどに痛みが発生します。

この様な症状や痛い期間が1ヶ月以上続いている方や痛みがおさまってから肩の動きが悪い方は五十肩の可能性があります。なにもしなければ1年以上よくはならないです。しかも痛みが引いたときに肩が挙がらないなどの日常生活に支障をきたす恐れがあります。

当院では痛みを和らげる治療はもちろんのこと、痛みが出る期間を減らし、ご自宅でもやっていただけるようなセルフケアなどもご紹介いたします。痛みのある方や肩の動きが悪いと感じている方は是非一度ご来院ください!!!