トレーニングをしている人の多くが筋肉をつけて身体の見栄えをよくしたいと考えているはずです。その中で必要なのが筋肥大ですね!
筋肥大とはトレーニングをして筋肉にストレスを与えることで起こります。今回はそのメカニズムについて書いていきます。
①筋肉にストレスを与える
まずはトレーニング、主に筋トレをして筋肉にストレスを与えます。筋肉は強いストレスを受けると、そのストレスから身体を守るために筋肉をより強くしようとする反応が起こります。
筋トレによるストレスにもいくつかあります。
ⅰ.強い筋力の発揮
筋トレでは筋肉に負荷をかけ、その負荷に抵抗して筋肉は強い筋力を発揮します。それが筋肉にストレスとなり、筋肥大を促すシグナルが脳に伝達されます。
ⅱ.筋繊維の微細な損傷
負荷に対して筋肉が強い筋力を発揮し、収縮すると筋肉には微細な損傷が生じます。この損傷も筋肥大を促すシグナルになります。
ⅲ.無酸素性代謝物の蓄積
筋肉が負荷に抵抗して何度も収縮すると、血液中に乳酸や一酸化窒素、水素イオンといった無酸素性エネルギー供給にともなう代謝物が蓄積されます。これが筋肉のストレスとなり、筋肥大を誘発する成長ホルモンの分泌が促進されます。
ⅳ.筋肉を低酸素状態にする
筋トレによって筋肉に力を入れた緊張状態が続くと、筋肉が低酸素状態になる。この様な状態では、主に酸素を使ってエネルギー代謝を行う遅筋繊維が疲労しやすく、酸素を使わずにエネルギー代謝を行う速筋繊維が動員される。速筋繊維は筋繊維の太さが遅筋繊維よりも太いことから、筋肥大につながる。また、速筋繊維が働くことで無酸素性代謝物の蓄積も通常より多くなる。
②ホルモンの分泌が促進される
筋肉にストレスがかかっている状態を脳が感知すると、成長ホルモンやテストステロンといった筋肉の成長を促進させるホルモンを分泌する指令が脳から出る。これは筋肉を成長させ、ストレスから身体を守ろうとする生理反応である。
③タンパク質合成が促進される
筋肉が受けたストレスや分泌されたホルモンの働きによって筋タンパク質の合成が促進される。筋タンパク質合成には、主に食事で摂取したタンパク質が材料として使われる。
この①~③の過程を経て筋肥大へとつながる。なので筋トレをしただけでは材料不足で筋肉は大きくならない。また、トレーニングによって与える筋肉へのストレスが少なすぎても大きくはならない。
当院ではパーソナルトレーニングだからこそ、適切なトレーニングプログラムの提供と個々人に合わせた負荷の設定を行います。また、食事の指導もお望みの方には行っていますので、まずはご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。